AROMA NAVI

アロマのちょっと分からない”なぜ?”に応えるナビサイト

出ると苦しい痰にも種類があった!簡単にわかる痰の原因と色の関係

 痰のかなり絡む咳が出るとかなりしんどい上に、不快な状態が続きます。私も先日何年かぶりに痰が絡まった咳が出てなかなか落ち着きませんでした。

f:id:aroma-navi:20180125124436j:plain
 
痰が絡まり始めるとそれを出そうとして咳も伴うので、とてもつらいですよね。

まず今回は、痰が絡むとき身体の中でどのようなことが起こっているのかを考えてみたいと思います。

にも種類がある

痰と言っても、実は痰にも色々な種類があります。
これは痰だけではなく体に現れる症状全てに当てはまることかもしれません。
 

風邪の時や風邪の治りかけなどにも痰はよく出て、しんどい思いをする方は多いのではないでしょうか。

細かく分けるとたくさんの種類に分類できますが、まずは簡単に透明か・色が付いているかの2つに分けて考えます。

 

の痰は透明?色付き?

この2つの見極めによって細菌性の感染症にかかっているのかそうでないのかが、大まかにではありますが判断できます。

大体の多くの人がイメージする痰と言うと、緑色や黄緑色の痰をイメージするのではないでしょうか。
 
この緑色様の色がついているとき、細菌性のものであることが多いのです。
 

f:id:aroma-navi:20180125140239p:plain

菌性の痰とは

この細菌性が疑われる緑色の痰は、膿性の痰です。 
膿性(のうせい)なので膿っぽい痰のことです。
 
色は緑や淡い黄色の痰で、割とドロドロしています。
 
膿性の痰にドロドロした色が付いているのは、細菌や免疫細胞である白血球が混じっている為です。
 
ウイルスに感染しているときよりも細菌に感染しているときの方が膿性の痰は出やすく、ウイルス感染又は、アレルギー性の症状や気管支喘息等の症状が伴うときは、最初は透明の痰である場合が多いです。
 
 
これは痰だけでなく、鼻水も同じですね。
風邪をひいたとき始めは割と透明のものが出て、そのあと青っぱなに変わっていくというのをみなさん経験したことがあるのではないかと思います。
 
花粉症もアレルギー性の疾患のひとつですが、透明の鼻水がダバダバと出て大変ですよね。
f:id:aroma-navi:20180125140817p:plain
 
最初は透明、だんだんと(黄)緑色になっていく。
 
というパターンが子どもも含め多いように感じますね。
 
 
 症状をこじらせたり、長引いたり悪化し出すと、細菌が混じってきて膿性の分泌物が増える傾向にあります。そして色だけでなく粘性も高くなってきます。
 
鼻をかんでも出にくかったり、痰を出したくても痰がかなりゴロゴロして気管に引っ掛かるような感じがあり、気管に絡まり出てこないということが多くなってきます。
 
咳をしてもなかなか外に出てこないしつこい痰です。
 
これは空気が乾燥する時期や、口呼吸になることでやはり気道を通ろうとする空気が乾燥していることによって、痰自体の水分が少なくなりネバネバ度が上がってしまうことがあります。
 
また風邪や細菌に感染して炎症が起きている場合、免疫細胞が侵入してきた敵と戦うためにたくさん集まってきて更に炎症が広がり、戦った残骸が増えてその残骸が痰の中に構成物として混じっていくためより粘性は高くなります。
 
ネバネバ度の強くなった痰が気道や鼻腔に絡まり出し、なかなか排出しづらくなってくると、副鼻腔炎蓄膿症、気管支炎や咳がひどくなるなどの症状の悪化を招きやすい状態になってしまいます。
 
 
  • 透明から(黄)緑色になってきた
  • ドロドロしてきた
  • 粘性が高まってきた
 
こんな痰や鼻水の状態になってきたらこじらせやすいサインのひとつとして注意してくださいね!
 
そして血が混じっていたり、ピンク色だったりすると他の重篤な疾患の場合もありますので、慌てず観察をして病院へ行ってお医者様に診ていただくようにしましょう。
 
 
では、そもそも痰が産生されるとき、身体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?
 

ができるメカニズム

痰は身体の異物排出システムが機能しているために生まれるもので、決して悪いものではありません。
 
人の喉や気管は、いつも粘膜で覆われています。
 
私たちは常に呼吸をして酸素を吸い込んでいますが、酸素と共にウイルスや細菌、ほこりといった異物、化学的刺激物質、抗原物質など空気以外のものもたくさん身体に取り込んでいます。
 
 
身体というのは本当に精密にできていて、
 
・身体に必要なものと
・必要でないもの(まとめて異物と呼びます)
 
を見分けて、異物は排除する仕組みが体内のありとあらゆる場所にプログラミングされています。
 
酸素と共に取り込んだ空気中のウイルスやほこりなどの異物を身体の内側にまで侵入させることのないように、私たちの身体は粘液を分泌させてそれに異物をくっつけて身体の外に排出してくれているのです。
 
痰が出来ると咳と共に身体の外に排出されるか、飲み込んでしまったときは気道ではなく食道を通って胃へと到達するため、そのまま胃酸で処理されてしまいます。
 

呼吸器のしくみについては別でまた詳しくご紹介したいと思います。

 

今ここでは、異物を絡めとり外に排出するためのシステムのひとつとして痰があるのだということと、その痰の色によって細菌性の症状かどうかの簡単な見極め方をご説明させていただきました。

 

風邪や疲れたとき、また住んでいる地域の空気の汚染度があがっているときなどは痰に悩まされることも多いと思います。

 

ぜひ、まずは痰の色を確認し、自分の身体の中でどんなことが起こっているのかの判断材料にしてくださいね!